とっちーさんの
ショットガン(四丁目)
■コメント
SKB製のレーザークレーショットガンのゲームを御存知のお方は、30才以上の方じゃあ無いかと思います。プロップ関係のレポートに「SKBのショットガンをベースに・・・」なんて良く書かれていますが、その全貌は今だハッキリとはしてません。取りあえず、ボクが調べた限りをお知らせします。
確かにSKB社製と思える光電管を内蔵した外観が上下2連のショットガンの形をした銃は、存在しています。一説には関西のモデルガンショップが、「六研製」と言う触れ込みで販売したとも聞きましたし、ど〜見てもゲームセンターで使用されていた形跡(管理ナンバー等が入っている)が残っているモノも存在します。
プロップ的に見れば、我が国で手に入る唯一の「民間型ショットガン(この場合「猟銃」と書いた方が良いかも知れません)」です。クレー射撃場のシーンでは、水平2連じゃあ古過ぎるし、ポンプアクションもチョット頂けませんよネ。猟銃を使用した事件のドラマでも、黒いショットガンより、エングレーブが入った、金属の外観が画面にリアリティーを与えます。まあ、そんなこんなで、プロップ屋さんは必死で捜しているんですが、一般のガンマニアの方にはど〜なんでしょうか?(興味ありますか?)
今から2〜30年前、まだテレビゲームが存在しなかった頃、このレーザークレーゲームは「ゲームセンターの花」でした。大きなゲームセンターの奥の一番目立つ場所に鎮座していたのを懐かしく思い出します。ショットシェル型をした充電式の電池をロードして、目の前のスクリーンに写し出されるクレーを撃つんですが、そのスケールと臨場感は他のゲームには無い満足感が有りました。
このゲーム機を作っていたのは(株)ナムコと言う、お馴染みのゲーム機メーカーなんですが、機械本体にも幾つかのバリエーションが有る様です、銃の方にも時期によってなのか、機械のお値段によってなのか、何種類かのバリエーションが存在します、大きく別けると3種類の存在が確認出来ました。まず、一見実銃と見違える位リアルな外観の銃(これを「高級モデル」と名付けました)、そしてこの「高級モデル」より少しチャチいモデル、これはストックに菱形の象眼が入っているのが特徴なんですが(これを「廉価モデル」と呼びましょう)ここまでは、外観をSKB社が製作したとおもわれ、映画のプロップに充分使用できる外観を有しています。
そしてもう1丁、プラスチック製の、長さも短い、現在のゲームセンターのゲーム機に付いている銃程度のデティールのモノも確認出来ています、この銃には二つ折れして、カートをロードするギミックは無かった様です。(これが最末期型と考えられます)
この光線銃(の外観)を作っていたとされるSKB社と言うのは、現在も有る実銃のショットガンを作っているメーカーです。当時、銃刀法が大幅に改正され、実銃(猟銃)の所持・登録がグンと厳しくなった事が有りました、それは銃器メーカーには壊滅的なショックだったでしょう。
まあ、それと時を前後して、このゲーム機が設置し始められたと記憶しています。つまり、販売数が激減した銃器メーカーの起死回生(?)でゲーム機メーカーと手を組んでの新製品だったんじゃあ無いかと考えます。
ちなみに、何時だったかナムコの方とお話するコトがあって、「この光線銃は幾ら位するもんなんですか?」と質問したコトが有ります。当時のカタログを調べて下さって、(このゲーム機全体では、数百万するんだそ〜ですが)この銃だけを、ゲーム機の交換パーツとして買ったとしたら(勿論内部の光電管ユニットも込で)40万円位だと聞いた記憶が有ります。
取りあえずボクの手元にも、何丁かプロップガンとして使用すべく、コレクションしています。現場で使用していますので、程度はあまり良く有りませんが、バリエーションも幾つか確認出来ますから、何かの参考になるかと思いレポートします。
上から、解説文で言う所の「高級モデルA」と「同B」「同C」なんですが、AとBはストックの色合いがハッキリ違います、(この2丁にはバッドストック後部に発射時のショックを表現するギミックが組み込まれています)Bの方は電気発火を組み込むのでバレルを切った時、ちょっとミスして、バレル長が少し短くなってます。Cの銃は、一見上の2丁と同じですが、最初からバレル長が少し短く、発射のショックを出すギミックも組み込まれていません、よく観察するとバレルのリブにもクーリング用の穴が開いておらず、まったくの別物です。(「初期モデルの廉価タイプ」とでも名付けますか?)一番下、ストックに菱形の白い「入れ子」がしてあるのが本文で「廉価モデル」と表現してあるモノです。
銃口には電気発火用のソケットが組み込んで有ります、上下2連銃は下側のバレルが先に発火するんだそ〜で、この銃もそれにならって、「下上下上・・・」と交互に8連発出来る様なギミックが組み込んであります、つまり「カートの交換の芝居」を入れながら4テーク(8発)連射するコトが出来ます。
高級モデルの機関部を反対側から見た写真です、実銃ならファイアリングピンの穴が見えるのですが、勿論この銃には有りません、内部もゼッタイ実弾が撃てる様に改造出来ない構造になっています。
「高級モデル」の機関部のアップです、エングレーブが綺麗でしょ!カートは、ゲーム機では金属(真鍮?)製の充電式電池内蔵のモノですが、プロップではハドソン製のマッドマックスのカートを流用しています(そのままでは入らないので、少し短くカットして使ってます)
廉価版の方のチャンバーにはナゼか、マッドマックスカートは入らず、MGCの31ショットガンのカートサイズになっています。(こちらも全長を短くしないと入りませんでした)
当時の雑誌広告を見付けました、確かに「六研放出品」となっていますが「六研製」とは書いて有りません。ですから良く聞く「この銃が六研製・・・・」と言う話は、半分本当?と言うコトですネ。
49000円だったんですネ!(当時としてはかなり高価な銃です)でも「この広告の銃は殆ど出回らなかった」(「買う人がいなかった」のか「製品が少なかった」のかは判りませんが)と言う話も耳にしました。
「LASER CLAY」の写真。これが、本文にも出て来るレーザークレーゲーム機です、写真では右上の方にしか写っていませんが、大きなスクリーンが目の前に有り、クレーが飛び出す映像が写って、命中するとクレーが砕けます。