★はじめに

あえて女海賊と呼ばせてもらう。彼女は変わったベレッタを2丁持っていて、それを使い良い人だろうが、悪い人だろうが、利害に関わったり、キレたら撃ち殺している。
そんな彼女に痺れるオイラは、その変わったベレッタが欲しくなり、それを作ることにした。これはそんな変わったベレッタを巡り格闘していく、ある足立区区民の製作記である。


★女海賊のベレッタをどう作るか

うちのサイトはモデルガンを扱っているので、当然作るのは発火モデルガンである。しかし、結構課題が多い。

<問題点>

○スライドとバレル延長について
スライドとバレルを延長したことにより発火モデルガンとしての耐久性に問題が出てくるかもしれない。下手したら実際撃った途端スライドとバレル前方に飛んでいってしまう。発火モデルガンとしての耐久性を一番に考えないといけない。
だが、この問題に関してはモデルガンにもっと詳しいGun_PBさんやSUGIZO-さん、Dr.コトーさん、トチノさん、HIGUさん、会田さん、バクレツパイナップルの宮下店長など仲良しの皆さんに相談すれば解決すると思われる。

○スプリング問題
スライドとバレルを延長した場合、スプリングも延長される。これをどうするか?

○刻印問題
どうせ作るなら刻印にもこだわりたい。データーはイラストレーターで作成できるので、彫ってくれるところを探す必要がある。ジャムおじさんはやってくれるだろうか。


★グリップ
某筋から女海賊のグリップを入手した。

このグリップはかつて女海賊のベレッタを正確にスケールアップした際に作ったものとのこと。

ちなみに「まるまる1丁なら幾らで作ります?」と聞いたところ、「30万以上」と言われた。亡くなった六人部登さんが作ったベレッタベースのスチェッキンは、80万近くするので、ワンオフなら安いほうだろう。

髑髏とかいいですね。メタルですよメタル。

★製作1日目

○ベースガン
製作にあたりマルシンのベレッタM92FSを2丁をオークションで購入した。1丁はステンレスメッキモデルで、延長スライドやバレルが完成したらフレームだけ頂く予定にしている。

 

○スライドの切断
まずM92FSのスライド前部分をカットした。それから延長部分として関西の Gun_PBさんから頂いたマルシンのM92Fのスライドを1.7ミリカットし、こいつを付け足すことにした。

 

○スライドの切断失敗?
私なりにこの切り方には問題はないと思っていたが、こんなことは過去に沢山やっている各カスタマーから「いかんいかん!その切り方じゃ!」とツッコミが沢山入った。

安易に切断面をプラリペアで溶着して裏側にABS板でも貼付ければいいかと思っていたが、それでは発火に耐えれるか分からないという。専門家曰く「一番いいのは切断面を階段状にして、接着面を増やす」とのことだ。

しかし、今更言われても仕方がないので、先に進むことにした。

★製作2日目

○アルミ棒で補強
各方面から「早まったね・・」とか「あっ!違う違う、その切り方じゃない!」とか「勇気あるね・・発火したらスライド飛ぶよ」など色んな励ましのメールを頂いておりますが、そんなことは後の祭りと、“女海賊のベレッタ”をシコシコと本日も作りました。
今日はスライドの補強です。断面にアルミ棒を打ち込んでみました。

仮組してブンブンふってみましたが、横からの衝撃に強そうです。ただし、発火した場合、前と後ろから衝撃が来ますから、こいつが補強になっているかは撃たないと分かりません。撃つのかオレ。

 

夕方、エイヤァ!とプラリペアで溶着しました。
ヒケ対策の3週間ほど放置してから12時間ほどかけて紙ヤスリでゴリゴリ削り平面を出していきます。

★製作3日目

○リコイルスプリングガイドの製作
この得物はとにかく何でも長いので、発火モデルガンを作るとなると、オリジナルの色んなものを長くする必要がある。リコイルスプリングガイドもその一つで、これがやたらと長い。
強度も必要だし、 旋盤とかないと格好良くできないから、仲良しのトチノさんにお願いして延長リコイルスプリングガイドを製作してもらった。ちなみにだいぶ前、「アームズマガジン」で女海賊の刺青を描いたのはこの人だ。


トチノさんはアルミ削り出しでリコイルスプリングガイドを製作してくれた。。オリジナルのM92FSタイプと比べてみても、やたらと長い。
長さの微調整もやってもらい、一応、これで発火が出来る。まだしないけど・・・。
ちなみにトチノさんも「オレも作ろうな・・・」と言っていた。オジさんのほうが火花をビシバシバンバンやれそうですね。

○リコイルスプリングガイドの装着
色んなものを長くしても、発火モデルガンとして元の能力が失われれば、作動不良になることもある。


そのため、リコイルスプリングを装着する際は、延長した分だけアルミパイプを切りスライド部分に入れ込んた。
これによりスプリングテンションが変わらない。

でも、これで動くかは凄く疑問です。

★製作4日目

○スライドを再延長
トチノ工房で女海賊のベレッタについてアレコレ話していたら、オヤジさんから「なんとなく先の部分が足りないね。伸ばせば?」と言われた。
リコイルスプリングを止める部分でなく、フロントサイトがのっかってる鼻の部分の長さがイマイチというのだ。「そういわれればそうだな?」と、人の指摘で簡単に不安になるオイラ。『伸ばしたほうがいいんじゃない?』と追い込んでくるオヤジさん。

家に帰るとピラニアノコでゴリゴリとスライド前方を切断し、プラリペアでピタっと付け足した。
長い・・・全体で30mm延長してしまった。
ちなみに女海賊のベレッタには設定がファンの中で諸説あるそうで、スライド25.4mmでバレル47.1mmの延長とか、 スライド20mmでバレルは30mmの延長やら色々ある。


まあ、自分がかっこいいと思えば長さなんでどうでもいいのでしょう。 これはこれでいい感じではないか?

★製作5日目

○ゴリゴリと削る
今日は地味に延長スライドを研磨等です。
まず、再延長部分の抉れをヤスリでゴリゴリ削り、通常のベレッタと比べ緩やかなアールを出してみました。
つぎに、スライドに思いっきり盛ったプラリペアをゴリゴリとエッジを意識しながら削りました。結構頑張ったのですが、エッジがやや丸くなりました。ムムムムっ???さてどうするか?
紙ヤスリがなくなったので本日は終了。

○刻印データ制作
アームズマガジン2003/09号の77ページをコピー拡大してからスキャンし、一文字ずつイラストレーターで描き起こしました。

○フロントサイトの製作
フロントサイトを溶着しました。原作ではこんな感じです。
この銃を作る人は結構フロントサイトをイジることないみたいですね。

★製作6日目

○刻印がきたぁ!!!
関西のモデルガンカスタマー・ジャムおじさんにお願いしていた女海賊のベレッタの刻印が出来上がりました。ゴリっと1ミリABS板にタイ語が彫り込まれてます。怪しくていいです。

○こんなの買いました
溶着や成型に使うタフロンリベース。それと噂の強力接着剤クイックボンドCを買いました。
特にクイックボンドCはやけくそくっ付くそうです。発火モデルガンのリコイルショックもがっちり食い止めるといいます。1000円ほどします。結構高価です。

★製作7日目

○刻印をどう貼るか?
フライスなどで1ミリ削り、刻印が彫ってあるABS板を付けるのは強度的にも不安なので、補強も兼ね上から貼付ける。
しかし、上から貼るとセレーション部分の製作が必要だが、マルシンのM92Fから拝借したやつをスライドに貼るだけと、思いっきり手を抜くことにした。

○ひたすら削る
刻印が入ったABS板は厚さ1ミリなので、セレーション部分も1ミリまで削る。

○英語部分
クイックボンドCで接着。危ないほどくっ付くのでビビりました。
○タイ語部分
やはりタイ語部分が入ると決まりますね。渋い。
○スチェッキン
どうでもいいですが、スチェッキンも作り出しました。
★製作8日目

○バレルの延長
継ぎ足す部品として、径がマルシンと同じマルイのM92Fガスガンとエアガンのジャンクバレルを利用した。それを適当な長さに切って、M92FSのバレルにプラリペアで溶着。
また、発火や装填の衝撃から強度を保つためバレル内部にはアルミパイプを入れて補強した。

普通のM92FSのバレルと比べてみたら女海賊のは長いですね。

○バレルの段差
原作ではバレルの前方に段差があるので、バレルの先っちょを2つくっ付けて表現した。

○とりあえず
ベアさんが描いている女海賊のベレッタとは色んな点で尺が違うが、雰囲気的には表現できたかと思う。あとは多少の研磨と塗装で終わり。

3発ほど試射したら、しっかりブローバックに成功。マルシンのモデルガンはやっぱり良く動く事が判明した。

★試射

○ドキドキした
嫁さんが買い物でいない隙に、キャップを5発のカートに仕込み試射した。
スライドの動きがまだ渋い。5発中、3発がブローバックに成功した。

イマイチの発火ムービーはこちら